このままでいいのかと感じたとき、
感性と価値観を言葉にし、
自分らしい未来を選び直す力を育みます。

未来デザインコーチング チェーロリッコ 

個人セッション:9:00〜15:00 

(21:00以降 応相談) 

定休日: 日祝

 

その人の中で、答えが育つのを待つ

2026/09/21

自分で選ぶ人を育てる、ということ

答え 育つ 待つ

「自分で選ぶ」ということは、

いきなりできるものではないのかもしれません。

 

その前に、

 

自分は何を感じているのか。

何を大切にしたいのか。

何に引っかかっているのか。

自分の中にあるものが、少しずつ見えるようになる時間がある。

 

私はコーチングで、

その時間を一緒に過ごすことを大切にしています。

 

答えを先に渡すのではなく、

まだ言葉になっていないものが、その人の中で育っていることを信じながら、

問い、聴き、ときには感じたことを返しながら、一緒に見ていく。

 

先日、そんな「人の中で何かが育っていく時間」を、

運営しているピアノ教室で改めて感じる出来事がありました。

 

 

中学1年生の生徒が、レッスンの始まりのとき

「来年、合唱コンクールのピアノ伴奏やりたいねん!」

と言ったのです。

 

幼稚園の年長さんから7年近く通ってくれている生徒です。

 

私は思わず、

 

「えーーーっ!!ほんとに!?」

と大きな声を出してしまいました。

 

もちろん、伴奏に挑戦できるくらいピアノを続けてきたことも嬉しい。

 

けれど、私が何より嬉しかったのは、

彼女自身の中から「やってみたい」という言葉が生まれたことでした。

 

彼女はもともと、人前に出て目立つことを積極的に好むタイプではありません。

 

だから私はこれまで、

「もっと前に出たら?」

「せっかく弾けるんだから挑戦してみたら?」

と、無理に変えようとはしてきませんでした。

 

それも、その子らしさだと思っていたからです。

 

だからこそ、自分の中から出てきた「やりたい」という言葉が、

本当に嬉しかった。

 

 

教えることの先にあるもの

 

私は長くピアノも教えてきました。

ピアノ教師として、もちろん音符の読み方も、指の使い方も、曲の弾き方も教えます。

 

でも、長く子どもたちと関わる中で、いつの頃からか、

私が大切にしたいものは、それだけではなくなっていました。

 

どの曲を弾きたいのか。

どのくらいのペースなら取り組めそうなのか。

ここは頑張ってみるのか。

今日はここまでにするのか。

 

これは好き。これは苦手。

これは、やってみたい。これは、やりたくない。

 

小さなことも含めて、自分の感覚に気づき、自分で選ぶこと。

 

私は、ピアノを教えることのその先で、

「自分で選ぶ人」を育てたいのだと、よりはっきりと自覚していきました。

 

ただ、「育てる」といっても、

こちらが望む方向へ導くという意味ではありません。

 

その人の中にあるものを、こちらが決めてしまわないこと。

 

その人自身が、自分の中にあるものに気づき、

自分の言葉で選べるようになること。

 

そこを大切にしてきました。

 

 

人の中では、見えないところでも何かが育っている

 

人の変化は、いつもわかりやすく現れるわけではありません。

何も変わっていないように見える時間もあります。

 

迷っている時間。

まだ言葉にならない時間。

同じところをぐるぐるしているように見える時間。

 

けれど、そんなときにも、その人の中では何かが動いていることがあります。

 

考えたり、感じたり、誰かとの出来事を心の中で反芻したり。

小さな経験が積み重なり、まだ言葉になっていない何かが、少しずつ形をつくっている。

今回の彼女も、そうだったのだと思います。

 

お母さまから聞いた話では、

中学校に入り、部活動の先輩や友達との関わりも増え、

以前より自分のことを話すようになったそうです。

 

家族との時間も、学校生活も、友達との出会いも、部活動も、ピアノを弾いてきた時間も。

 

いろいろなものが重なり合って、

ある日、「来年、伴奏をやりたい」という言葉になった。

 

だから、人が変わった理由をひとつに決めることはできません。

そして私は、それでいいと思っています。

 

その人の中では、

こちらから見えないところでも、考えや可能性が育っている。

 

私は、そういう時間を信じていたいのだと思います。

 

 

自分で選ぶために、まず自分の中を見る

これは、私がコーチングで人と向き合うときにも大切にしていることです。

 

自分で選ぶためには、

まず、自分の中に何があるのかを見えるようにすること。

 

そして、頭で理解するだけではなく、

 

「私は本当はどう感じているのか」

「何を大切にしたいのか」

「何に引っかかっているのか」

 

を、自分で感じられるようにすることが必要だと考えています。

 

でも、自分の中を見ることは、いつも心地よいことばかりではありません。


見たくなかった気持ちに触れることもあります。

本当はもう気づいていたことに、言葉を与えることもあります。

 

「こうあるべきだ」と思ってきたものの奥に、

別の願いがあることに気づくこともあります。

 

選べないのではなく、

選ぶことで何かを失うのが怖かったのだ

と見えてくることもあります。

 

一人でそこを見るのは、少し怖いことがあります。

 

だから私は、

その人が自分の中を見る時間を、一人にしないこと。


それも、私の役目だと思っています。

 

 

「わからない」から、見えるものへ

 

コーチングの場では、ときどき、

「どうしたいのか、まだわかりません」

という言葉が出ることがあります。

 

私は、その「わからない」を否定せず、まずはそのまま受け止めます。

 

でも、「わからないですね」で終わることは、ほとんどありません。

 

そこから、

今、実際に起きていることは何なのか。

その出来事について、どんな感情があるのか。

 

その人自身が「こういうものだ」と考えていることの中に、

長く大切にしてきた信念や、いつの間にかできた思い込みはないか。

 

そんなことを、一緒に見ていきます。

 

そのとき手がかりにするのは、

クライアントが話した言葉だけではありません。

 

言葉の選び方。声のトーン。話すスピード。

ふと生まれた沈黙や、「間」。

顔が見えるセッションなら、表情の変化。

 

そうしたものから、私が何かを受け取ることもあります。

 

もちろん、それを「きっとこうですね」と決めつけることはしません。

 

「今、少し言葉のトーンが変わったように感じました」

「ここで少し間がありましたね。いま、あなたの中で何が起きていますか?」

「私は今、こんなふうにも感じたのですが、どうでしょう」

 

そんなふうに、私が受け取ったものを、

ひとつの所感や観察として差し出してみることがあります。

 

すると、クライアントの中に、

「そう言われてみると……」

と新しく浮かぶものがあったり、

 

「いや、そこではなくて」

と違う感覚が出てきたりします。

 

どちらでもいいのです。

 

そこからまた、

何を感じたのか。何が浮かんだのか。どんな考えが出てきたのか。

を聴いていく。

 

そんなキャッチボールをしながら、対話を進めていきます。

 

事実と感情を分けて眺めてみる。

時間軸を変えてみる。

相手の立場から見てみる。

環境を変えて考えてみる。

 

その人が自然に使っている強みや、

その人らしさとして私が感じたものを言葉にして返してみる。

 

正しいか間違っているかを決めるためではありません。

 

それまでひとまとまりになっていたものを、

いったん言葉や感覚として外に出し、

二人で眺められるものにするためです。

 

 

すると、

「わからない」と思っていたものの中から、

 

「本当は、ここが気になっていたんですね」

「私はこれを怖がっていたのかもしれません」

「こっちを大事にしたかったんだと思います」

 

と、少しずつ見えるものが増えていくことがあります。

 

自分の中にあるものが見える。

感じられる。

言葉になる。

 

その先に、ようやく、

「じゃあ私は、どうしたいのか」という選択が生まれてくる。

 

私は、そのプロセスを一緒に歩くことを大切にしています。

 

 

待つことは、何もしないことではない

 

だから、私にとって「待つ」というのは、

ただ黙って、答えが出るのを待つことではありません。

 

問いかける。聴く。言葉を返す。

その場で起きていることを一緒に見てみる。

別の角度から眺めてみる。

ときには、立ち止まる。

 

そして、その人自身の中にあるものが、本人の言葉として形になっていくのを急がせない。

 

 

答えを奪わずに、関わり続けること。

それが、私にとっての「待つ」なのだと思います。

 

本人がまだ「わからない」と言っているときにも、

私は、その人の中で何かが動いていることを信じています。

 

まだ見えていないだけかもしれない。

まだ感じきれていないだけかもしれない。

まだ言葉になっていないだけかもしれない。

 

だから、急いでこちらの答えを渡さない。

 

でも、放っておくわけでもない。

 

その人が自分で見つけられるように、一緒にそこを見る。

一人では少し怖いものが見えてきたときには

その場に一緒にいる

 

それが、私のコーチングで大切にしていることです。

 

 

自分の言葉で選んだものは、その人のものになる

誰かに言われたから選んだ道と、

自分の中から出てきた「これをやってみたい」で選んだ道。

 

同じ行動に見えても、その意味は少し違います。

 

もちろん、いつも自信を持って選べるわけではありません。

 

迷いながら選ぶこともある。

選んだあとに変えることもある。

一度「やる」と言ったけれど、「やっぱりやめる」と決めることもある。

 

それも、私は「選ぶ」ことだと思っています。

 

大切なのは、

 

誰かの正解を生きるのではなく、
自分の中にあるものを見て、感じて、

「私はどうしたい?」と問いながら、
自分の言葉で次の一歩を決めていくこと

 

 

今回の彼女が、本当に来年、合唱コンクールの伴奏に挑戦するかはまだわかりません。

気持ちが変わるかもしれない。

 

楽譜を見て、

「やっぱりやめとこかな」となるかもしれません。

 

それでもいい。

 

私が嬉しかったのは、

ひとつの正解を選んだことではなく、

 

彼女の中から、

「私は、これをやってみたい」

という言葉が生まれたことだから。

 

ピアノ教師として子どもたちと向き合っているときも。

コーチとして大人と向き合っているときも。

 

私が大切にしているものは、同じなのです。

 

その人の中にある感覚や意思を、こちらの答えで覆ってしまわないこと。

 

見えるようになるまで、一緒に見ること。

感じられるようになるまで、一緒にそこにいること。

まだ言葉になっていないときにも、

その人の中で何かが育っていると信じること。

 

そして、その人自身の言葉で選べるところまで、関わり続けること。

 

自分で考え、自分で感じ、自分で選び、自分の人生を歩いていく人を育てる。

 

 

私はこれからも、そんな関わりを大切にしていきたいと思っています。




もし今、

「このままでいいのかな」と感じていることがある。

考えているつもりなのに、同じところを行ったり来たりしている。

誰かの正解ではなく、自分が本当はどうしたいのかを見つけたい。

 

そんなときは、一人で答えを出そうとしなくてもいいのかもしれません。

 

自分の中にあるものを、言葉にしながら一緒に見ていく。

 

まだ言葉にならない感覚にも立ち止まりながら、

「私はどうしたい?」を、自分の言葉で見つけていく。

 

Cieloriccoのコーチングでは、そんな時間をご一緒しています。

 

答えをお渡しするのではなく、

あなたの中にすでにあるものを、見えるように、感じられるように。

そして、自分で選べるところまで。


人生や仕事の節目で、一度立ち止まって考えてみたい方へ。

体験コーチングをご用意しています。

 

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