人は、自分の言葉を見つけていく
セッションの中で、
ときどきこんな言葉が出てきます。
「あ、そうか」
自分でも少し驚いたように
つぶやく瞬間があります。
そのとき、表情がふっとやわらぐことがあります。
人は最初から
自分の言葉を持っているわけではありません。
話しながら、言葉を探していくものです。
「なんて言ったらいいかわからないんですけど…」
「うまく言えないんですけど…」そう言って、少し心配そうに話し始める人もいます。
けれど、安心して話し始めると、
言葉は少しずつ形になっていきます。
途中で言い直したり、
立ち止まったりしながら、
まだ整っていない未完成の言葉が
ぽつりとこぼれることがあります。

そしてそのとき、
「あ、そうか」
と、自分でも少し驚いたように
つぶやく瞬間があります。
その人の中で、何かがつながる瞬間です。
人は話し、
相手からの客観的なフィードバックも受け取りながら、
また話し、
少しずつ自分の言葉を見つけていきます。
自分の内側にある言葉を探していくこと。
その時間そのものが
対話の価値だと思うのです。
